第87番 正光寺
詳細

●本尊/地蔵菩薩 ●開山/弘法大師 ●創建/正中元年(中興)
●所在地/徳島県那賀郡那賀町平野字妙見前37 ●電話(0884)62-1304

紹介
【略縁起】
剣山連峰の水を集めた那賀川は、随所に秘境の趣がある。名称も古代に遡り、長ノ国に属したことから転じた。河川の中流に位置した相生の里に正光寺がある。山麓の境内は樹齢500余年の観音杉が天を突き、あたかも天狗の棲処を肪彿とさす。不動尊縁起に、太竜ケ嶽で修行中の弘法大師が、降魔退散の祈願をこめられた秘伝であるという。その後の変遷は定かならず。室町期の古記録に初見し、町誌は次のように伝える。
本尊・地蔵菩薩。正中元年(1324)の開創とも伝えるが 詳かでない。快増僧都によって現地に移され、観音堂は仁宇村柏木家の守本尊を安置。元禄七年に落慶供養を行う。また、廃寺・蓮光寺の地蔵菩薩を合祀した。
元禄七年は再興とみてよいだろう。何故なら、山門の棟札に宝永三年(1617)の銘があり、既に寺構があったことを明らかにしている。町指定文化財,他に四阿を構え、耽美な風情に魅せられた。
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