第85番 満徳寺
詳細

●本尊/虚空蔵菩薩 ●開山/行基菩薩 ●創建/奈良時代
●所在地/
徳島県海部郡牟岐町大字牟岐浦字浜崎1 ●電話 (0884)72-0085

紹介
【略縁起】
徳島県の南端に近い牟岐町は、古くから沿岸漁業の基地として栄えてきた。海岸遥かに小島が散在し、磯釣りの名所である。 畿内からも多くの太公望が訪れている。
かつて牟岐線の旅を愉しんだとき、鄙都の繁栄には些か戸惑った。港の傍に満徳寺がある,漁船のひびきが境内をつつむ。 ともすれば波涛に洗われることもあり、却って不運に罹れてきた,被害甚大であったのが慶長九年の津波である。真言宗中本寺の寺格を備えた伽藍相貌の境内を襲い、一瞬にて海の藻屑に 消え去ったという。その後、国主家政公が回国の際に立寄り、「虚空蔵院談議所」 と定めて外護した。
創建は奈良時代という。行基菩薩が開基し、はじめ万鶴山願成寺と称した,その後の法系は定でないが、応永十年(1427)増吽僧正が中興。現寺号に改めたものと思われる。本尊は虚空蔵菩薩。他に、薬師、地蔵、愛染、不動明王像を安置し、 画像の所蔵も多い。明治までは近隣の神社すべてを包括する由緒寺院であった。
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