第26番
真観寺(山の寺)
詳細
●本尊/聖観世音苦薩 ●開 山/行基菩薩 ●創建/白鳳年中
●所在地/愛媛県四国中央市富郷町寒川山207 ●電話(0896)22-0002
紹介
【略縁起】
伊予三島の起こりは、その昔、越智玉澄が国同として下向したとき、大三島より大山祇神社を勧請したことに依る。燵灘に面して開けた都ではあるが、背後を塞ぐ法皇山の向こう側に秘境の富郷渓谷がある。真観寺はその一隅にあり、僻邑に平家落人の伝説がある。寺域はそれほど広くないが、縁起は頗る古いものを伝えていた。伊予三島市に譲る。
口碑に白鳳時代(650年以後)僧行基諸国遊歴の途次、霊夢により創建したという。その後、宝徳三年(1451)法尊律師の代、本之庄竹林寺焼欠に伴い真観寺に合寺。
当時、本之庄は土佐街道の宿場町として栄え、一説に、僧行基がここを通って高知へ向かったと仏えられている。
不運は寛政八年に焼失。明治十八年には暴風雨で諸堂倒壊。つづいて近年に皇山が崩壊して本坊を殿した。この不幸にもめげず、その都度復興に努めたという。例えば、昭和六年の石垣改修には、檀た徒1200名が奉仕したとある。瞭らかに法の尊厳をみた。