当山は聖宝理源大師が開かれ、御本尊薬師如来様は恵心僧都の御作と伝えられており
財田薬師(たからだやくし)と愛称され、厄除け、病気平癒、寿命長寿に霊験あらた
かです。昔は、此の地から一キロ程奥に本篠成というお城があり、城主財田左兵衛頭
義宗公の祈願院として、相対した山上に金堂坊舎が建ち並んでいました。しかし、天
正七年(1579年)春、土佐より長曽我部元親が五千余の兵にて攻め来たり、お城共々
灰燼に帰しました。その戦乱の中、当地篤志の働きによりご本尊さまは無事運び出さ
れました。村人は霊感を感じ、彼の地に草庵を結び御本尊様を安置していましたが、
後の当村の亭長、不思議の霊夢を受け、元和から寛永改元(1623年)の頃、青蓮寺密
蔵坊の古跡を此の地に移して現在に至っています。
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